シゴフミ―Stories of Last Letter (電撃文庫)(電撃文庫 雨宮諒)

シゴフミ―Stories of Last Letter (電撃文庫)
前作の「夏月の海に囁く呪文」が面白かったので購入。
死者の最期の思いを手紙として届ける配達員の切ない物語。
基本的に感動できる優しくていい話です。
だけど個人的には、自殺をテーマにした一つ目の話「飛べない蝶」を始めとして、全体的に青臭さが強いのがあまり好みじゃなかったり。
他の二つ、「ひとひらの想い」と「父さんの眼差し」でも一つ目の話ほど露骨じゃないにしても、キャラの心理に共感できなかったんだよなあ。
とはいえ、そういうのが大丈夫な人には、かなり楽しめる作品だと思いますよ。
全体的に好きじゃない自分でも、決めのシーンではグッとくるものがありましたので。
配達員の文伽と相棒のヤマヤのお互いを理解しあっている上での軽妙な取りも面白かったしね。