夢は楽しく見たいです―どりーむ・まいすたぁ (富士見ファンタジア文庫)(富士見ファンタジア文庫 清水文化)

夢は楽しく見たいです―どりーむ・まいすたぁ (富士見ファンタジア文庫)
夢見る女の子が魔法で戦う話。
ですます調の一人称視点の小説って初めて見た気がしたので新鮮、と思ったけどよく考えたら「クドリャフカの順番」の千反田パートはこのフォーマットだったか。
ということで感想だけど、正直言ってかなり微妙。
ストーリーはほとんど序章のみといっていいぐらい進んでないし、キャラクターも設定も引き込まれるものがなかったしなあ。
これが他の作者の作品だったら、シリーズ物の1巻ということでこんなもんかと思っただろうけど、清水文化の作品だということを意識して読んだせいか、内容がスカスカで肩透かしを喰らったような感じ。
作者も自分のWebPage上で実験的な作品だと書いていたけど、まさにそのとおりな感じなんだよなあ。
個人的には作者の新境地というよりも持ち味が殺されてしまって、特徴のない平凡な作品になってしまっているようにしか思えなかった。