Dクラッカーズ・ショート―欠片‐piece (富士見ミステリー文庫)(富士見ミステリー文庫 あざの耕平)

Dクラッカーズ・ショート―欠片‐piece (富士見ミステリー文庫)
タイトルのとおり短編集で、本編以前や本編の合間の物語が色々と。
本編ではメインストーリーのみが一気に進行中なので、こういったメインストーリーを補完・補強するような短編集はシリーズ全体を楽しむ上で重要なわけで。
この中では「序曲」が1巻の裏側を描いた話になっていて、「ああなるほど」と思える話。
でもって、「休日」と「逃走」あたりはメインストーリーの裏側というだけでなく、単体の作品として十分面白かった。
前者は千絵と水原の魅力あふれる馬鹿話+ちょっといい話で、後者は景が駆け出しの頃のエピソードで燃える話。
個人的には、燃えバトル分は本編でも補給できるので「休日」のような日常話がもう少し読みたかったかな。