クジラのソラ〈02〉 (富士見ファンタジア文庫)(富士見ファンタジア文庫 瀬尾つかさ )

クジラのソラ〈02〉 (富士見ファンタジア文庫)
一巻の感想では「RTSをテーマにしたシチュエーション燃え小説」なんて書きましたが、さらにジャンルが変わって「退廃的なカオリがするSF小説」ぐらいになった気がしますね。
絶望に向かってるはずの少女たちが自分の世界観に入り込んじゃって戦ってる、ってな感じで、デビュー作の「琥珀の心臓」で感じたSFっぽい雰囲気が強くなったといいますか。
ストーリー的にどういうところに落とすのか、それが楽しみなところです。
この2巻単体で見ると、中盤までは展開が遅くてまどろっこしかったものの、中盤以降は打って変わって一気にストーリーが進んで楽しかったですね。
展開が早いながらも燃える場面はきっちりとあったし、「シチュエーション燃え小説」を期待していた自分としても満足ですよ。