戦闘城塞マスラヲ Vol.1負け犬にウイルス (角川スニーカー文庫)(角川スニーカー文庫 林トモアキ)

戦闘城塞マスラヲ Vol.1負け犬にウイルス (角川スニーカー文庫)
目つきの悪さだけが武器の引きこもりが、優勝すれば世界が手に入る武闘大会「聖魔杯」に参加する話。
前作の「お・り・が・み」シリーズでテンポのよい熱い展開とたまに入る強烈な笑いがツボに入って一躍お気に入り作者になったわけですが、この新刊でも期待を裏切らない面白さで最高でした。
何が面白かったかというと、なんといっても笑えるところ。
前作では熱さのために使っていたシチュエーションの面白さを、今作ではひたすら笑いのために使ってるという感じですかね。
眼光の鋭さしかとりえのない主人公が勝ちあがっていく様子とか、少しずれてるネガティブな思考なんがとにかく笑えます。
小説読んでてここまで大爆笑したのは久しぶりですよ。
あと、「お・り・が・み」の続編だけあって所々にニヤリとできる描写があるのも、前シリーズからのファンにはたまらないですね。
本編こそ3話目に"あの人"が出てきて反則としかいえない次巻への引きを魅せてくれたぐらいだけど、書き下ろしのエピソードにはそのまま前シリーズのキャラが出まくりでニヤニヤしっぱなしでしたよ。
最初にはお気に入りのキャラまで出てきて暴れてくれたりなんかして、もう言うことないです。
このシリーズも早く続きが出てほしいなあ。