お・り・が・み 澱の神 (角川スニーカー文庫)(スニーカー文庫 林トモアキ)

お・り・が・み 澱の神 (角川スニーカー文庫)
ついにシリーズ最終巻。
いやもう、最終決戦だけあって素晴らしい熱さですよ。
インフレしまくりの強力キャラ達による総力戦とか最高です。
でもって、こんなに熱いにもかかわらず、要所要所に笑えるネタが仕込まれてるのがいいんですよねえ。
妙なノリが笑いの波長が合うもので大好きです。
もちろん熱いだけじゃなくて、ストーリー的にも広げた風呂敷をたたみきっていて、まさにお見事。
ここ数巻で引っかかる描写が多々あったのは気になってたけど、まさか1巻のあれが伏線だったとは。
この作者は書きながら方向を考えてるんだろうなあ、なんて感じながら読んでた*1ので、完全に意表を突かれましたよ。
最後のエピローグも過不足なくいい感じの終わり方で、「まさに完結」というにふさわしい最終巻でした。
10月30日に出るらしい続編の「戦闘城塞マスラヲ」がものすごく楽しみだなあ。


シリーズ各巻の感想はこのあたりからどうぞ。

*1:作者があとがきで「ほぼアドリブだった」と書いてるけど