侵略する少女と嘘の庭 (MF文庫J)（MF文庫 清水マリコ）

「2006年上半期ライトノベルサイト杯結果ページ」を見て購入。
一作目、二作目と読んできて、やっとここまでたどりつけました。
なるほど、評判がいいだけあってものすごく面白かったです。
嘘3部作に共通する流れとして、不思議系のヒロインが登場して主人公や周辺の人間関係引っ掻き回すって話なんだけど、とにかくヒロインのりあが魅力的。
いわゆるツンデレってやつなんだろうけど、ツンとデレ共に破壊力抜群。
しかもその裏に隠された心理描写がまたいいんだよなあ。
もちろんヒロインじゃなく、先が気になるストーリーや主人公の揺れ動く心理描写、全体から漂う青春の甘酸っぱさなんかの他2作でも良かった要素も健在で、文句なく面白かったです。

ちなみにこの作品は最初に書いたように三部作の三作目なわけです。
単独で読んでも問題はなかっただろうけど、やっぱり続けて読んだ方が楽しめたでしょうね。
一部に共通するキャラが出てきたから、ってのもあるんだけど、どっちかというと作品の出来によるところが大きいかな。
この三部作は巻を重ねるごとに、切なさと甘酸っぱさがどんどん増していくんですよ。
なんで「ホップ・ステップ・ジャンプ」じゃないけどシリーズを順番に読んでいくことで、より一層それぞれの話が楽しめるって感じなんです。
ものすごく感覚的なものなんで、文章で伝えるのは難しいですが、伊達に三部作と名乗ってるわけじゃないですよ。