食卓にビールを (富士見ミステリー文庫)(富士見ミステリー文庫 小林めぐみ)

16歳の人妻女子高生がビールで乾杯するために日々奮闘する話。
突然に宇宙人が出てきたかと思えばヒロインと斜め上の議論を白熱させる、どこかずれた基本設定にふさわしい変な話が満載な短編集です。
とにかくSFだか電波だかわからない飛ばしまくりで予想不能、ナンセンスでシュールなストーリーが面白いです。
ヒロインの突拍子もない行動や発想も相まって、わけのわからなさやなんでもありな感じが素晴らしいですな。
かなり暴走ぎみなストーリーなのに、なんだかんだ言いつつも最後には丸く収めてしまう強引さも好きだったりします。
それに加えて、軽くてノリのいい一人称視点の文章が作品のわけのわからなさを強めてていい感じ。
こういう軽い文章ってかなりツボなんだよなあ。