死して咲く花、実のある夢 (ハヤカワ文庫JA)(ハヤカワ文庫 神林長平)

去年の秋の再版時に買ったはいいけどずっと寝かせていた本。
神林作品の中でも評判がいい作品だけあって面白かった。
刻々と変わり続ける世界の中での会話を楽しむといういつもの神林作品で、死の定義・共同意識・情報の伝達といった氏が好きそうなテーマについて作中で語りまくってるわけだけど、相変わらず読んでるうちにどっぷりと引き込まれましたよ。
特に熱力学の概念を用いて理屈をこねくり回すのが面白かったかな。
それから、大黒のボケっぷりも神林氏らしいユニークさで好きだなあ。