銀月のソルトレージュ―ひとつめの虚言 (富士見ファンタジア文庫)(富士見ファンタジア文庫 枯野瑛)

銀月のソルトレージュ―ひとつめの虚言 (富士見ファンタジア文庫)
富士ミスから出ている枯野氏の「魔法使いに大切なこと」が好きだったので購入。

学術院都市国家の学生リュカが、学院からの帰り道に銀髪の美少女にいきなり刺し殺された。
が、朝日とともに普通に目を覚まし…

というお話です。
気の利いた紹介文が思い浮かばなかったので、ドラゴンプレスから抜粋してみました。
感想としては、良くも悪くもいたって普通って感じですかね。
主人公が適度に強くて、可愛いヒロインがいて、ストーリーも無難に伏線が効いてて、アクションや緊迫した展開なんかの読ませる要素もあって、それっぽい魔法の設定があって・・・といった具合に。
「紹介文が思い浮かばなかった」ってのも、このあたりの飛びぬけた部分のなさに由来してたり。
いやまあ、飛びぬけた部分がないってだけで、各要素が平均以上のクオリティで全体もきっちりと纏まってるから面白かったことは間違いないんですけどね。
読みやすかったとはいえ、二つの話が交差する部分はやっぱりゾクゾクときましたし。
ちなみに、唯一の欠点は続刊が怪しいというところですかね。
枯野氏があとがきで「売り上げが〜」なんて話してると冗談に聞こえないので。