BLACK BLOOD BROTHERS〈S3〉ブラック・ブラッド・ブラザーズ短編集 (富士見ファンタジア文庫)(富士見ファンタジア文庫 あざの耕平)

BLACK BLOOD BROTHERS〈S3〉ブラック・ブラッド・ブラザーズ短編集 (富士見ファンタジア文庫)
今回の短編は本編3巻と5巻の間、平和だったころの短編はこれで最後。
その影響かコメディ寄りの笑える作品が多かった気がする。
「力と誇り」や「自由と虚ろ」はシリアスな話だし、最後の「いつか来る、その日のために」も内容的には重い話なんだけど、扉のカラーイラスト1枚目や「本日のゼルマン様」が遊びすぎなこともあって、なんとなく軽いイメージが。
いや、別に悪いってわけじゃないし、軽い短編集OKですがね。
インターミッション6なんて、ドラマガ連載分を読んでる人にとっては思わずニヤリどころか、普通に笑えるネタでよかったしさ。
で、そんな軽いイメージの連載分とは打って変わって、書き下ろしはシリアスでハードな話。
前にも感想で書いた気がするけど、実際の歴史とリンクした話って「実はあの事件も裏で誰かが暗躍してるとか」とニヤニヤできるから面白いです。
しかも話全体から漂う雰囲気もその時代のイメージに合ってるのが流石といった感じ。
今回だと黄金時代のアメリカが舞台ってことでどこか浮ついた雰囲気が。
あと、ヘタれなジロー、カッコいいカーサ姉様、不思議系のアリスと裏方ケインって組み合わせが単純に面白いね。
もっとこの組み合わせの話を読んでみたいものです。