極北からの声―フルメタル・パニック!サイドアームズ〈2〉 (富士見ファンタジア文庫)(富士見ファンタジア文庫 賀東招二 )

極北からの声―フルメタル・パニック!サイドアームズ〈2〉 (富士見ファンタジア文庫)
過去話が中心の久しぶりな短編集。
外伝的な過去話でこれほど濃い内容の話をもってこれるなんて、やっぱフルメタは面白いです。
徐々に現実と乖離していくって設定も改めて面白いと感じたなあ。
ただ、全体的に質が高いだけに、書き下ろしがないのが唯一残念。
どうせなら渋いおっさんが活躍する渋い話をもう一つ入れてくれればよかったのに。


以下、適当に各話感想でも。

  • 極北からの声:カリーニンかっこいいなあ。信念を持った男っていいよね。この話を読んでカリーニンが本編で何をしてるのかさらに気になるようになったなあ。
  • TDDの誕生:マデューカスもかっこええ。VMC(だったはず)の潜水艦戦でファンになってたけど、改めて惚れ直しましたよ。帽子についてのエピソードもすごくいい話で、ほんと素晴らしいです。
  • 大食いのコムラード:ちょ、前二つの話と作風違いすぎ。単純に笑える話で面白かったし、虎の謎も解けてよかったんだけど、やっぱりこの並びは違和感が。
  • あとがき:おっさんの話歓迎だよ、もっと書いくださいよ。てか、宗介とガウルンの初対決とかテッサの艦長就任直後の話とか読みてええええ。