2週連続ぷち遠征


米澤穂信の講演を聴くために京都まで行ってきました。
さすがに日帰り京都は体力的に厳しいものがあったけど、米澤氏の話が面白かったので精神的にはとても充実した一日でした。


当日は開場の20分ぐらい前に到着。
最初はあまり人がいなくてファン的に不安にもなったりしたけど、最終的には150人以上入ってたようで広めの教室がすっかり埋まってました。
結構遠くから来た人もいたようで「やっぱり米澤氏は人気あるんだなあ」と何故か自分まで嬉しくなったり。


とりあえず、細かい質問内容についてはライトノベル板の米澤スレにあるんで割愛するとして、全体的な印象をば。


講演会は質問に答える形で進んでいったんだけど、かなり真面目な質問が多かったですね。
それもミステリー研究会が主催だけあってミステリーに関する内容がメイン。
ライトノベル側から入ったミステリーをまったく読まない自分にはわからない内容が結構ありました。
本のタイトルを挙げられて、まわりが「あ〜、なるほど」みたいな反応をしてたときには、置き去りにされた感じがして少し寂しかったり。
まあそういった部分がわからなくても十分楽しめたし、なにより何故か富士ミスの名前が出たときには死ぬかと思うぐらい笑えたからいいんですけどね。


それはさておき、今回の講演を聴いて米澤氏への信者度がさらに上がりましたね。
質問に対して誠実に答えてくれたり、講演会終了後のサイン会で一人一人にすごく丁寧に対応してるあたりが好印象でした。
突っ込んだ質問に対して「勘弁してください」と笑いながら逃げたり、ゲームに関する質問に対して熱く語る米澤氏も印象的。
あとは日記でおなじみのあの作家さんに触れられたときの慌て方が面白かったなあ。
話自体も米澤氏の執筆に対する姿勢やミステリーに対する考え、各作品の裏話などの興味深い内容で、「話すのはあまり上手くない」と謙遜されていたけど、冗談を交えたりしつつ非常に面白い話でしたよ。
個人的には「さよなら妖精」の古典部版が気になりました。
元々古典部のための作品だったってのは聞いていたけど、漠然とした構想の段階じゃなくて結構細かい部分まで考えられていたんですね。
こっちのバージョンも読んでみたかったなあ。


ということで、話を楽しんだ後はサイン会があって終了。
自分はスニーカー版の氷菓にサインしてもらいました。
帰り際に「1冊本を薦めるとしたら何?」という質問に対して米澤氏が答えた本を買って一日終了。
あ〜、本当に楽しい一日で行ってよかった。