犬はどこだ (ミステリ・フロンティア)(ミステリ・フロンティア 米澤穂信)

犬はどこだ (ミステリ・フロンティア)
このミステリーがすごい!」の8位になったらしいけど普段ミステリー読まない人間なんですごいのか大した事ないのかよくわからんけど有名になるのはいいことだ、ということで再読。
再読ということでネタはわかってるので初回のような驚きはなかったけど、出来事の裏側まで知っていて読むミステリーというのもなかなか面白いものです。
改めて、2つの事件のつながり方や伏線の回収は見事(これはミステリーを名乗る以上は当然か)で、終盤のひっくり返し方やそれによるなんともいえない読後感も文句なしの出来だと思った。
個人的には、この終わり方と「犬はどこだ」というタイトルが紺野の投げやりな姿勢に妙に似合っていて好きだなあ。


そんなわけで、この作品も続編が出るらしいので楽しみなところ。
このミスに載っていた今後の予定によると、小市民→ノンシリーズ2冊と古典部短編集→紺野S&Rの順番らしいから順調に行っても出るのは再来年以降になりそうだけど。
新刊予定が大量にあるということは素晴らしすぎることなんで、まったく苦にならない待ちですけどね。
とりあえず、一番好きな小市民シリーズの新刊「夏季限定トロピカルパフェ事件」の発売が待ち遠しいなあ。