疾走!千マイル急行〈上〉 (ソノラマ文庫) / 疾走!千マイル急行〈下〉 (ソノラマ文庫)(ソノラマ文庫 小川一水)

豪華列車に乗って長旅する話。
主人公の精神的成長、大きな目標に向かって団結する集団、心理描写は控えめで淡々と進んでいく物語など良くも悪くも普段の小川作品。
老ヴォールの惑星を読んだ時は作風変えたのかと思ったけど、よく考えたら老ヴォールの方が昔に書いた作品だったわけで。
内容は最高とまではいえないけど、結構面白くて十分満足。
鉄道旅行的な雰囲気が味わえたのがよかった。
ピンチを潜り抜けるたびに最初の地図を見ながら
「やっとここまで来たか」とか「目的地まであとこれぐらいか」なんて思いながら読むのが楽しかったなあ。
あとは、ラストがわりとまともな終わり方で安心した。
ドラグストン・コレクションがロストテクノロジーの塊だとかいい出したらどうしようかと思ったよ。